Guide / freeeから弥生への移行
freeeからやよいの青色申告 オンラインへ。仕訳CSVだけで移行できる?
公式資料確認:2026年10月8日
freee会計を使っている個人事業主が、やよいの青色申告 オンラインへ乗り換えるなら、最初に「仕訳」「期首残高」「固定資産」を別々に準備してください。弥生が案内するfreeeからの移行手順は、freeeの仕訳帳を「弥生会計」形式で出力する方法です。そのCSV一つで残高や固定資産台帳まで移るわけではありません。
最初に確認するのは、3種類のデータ
弥生のfreeeからの移行案内は、freeeの[会計帳簿]→[仕訳帳]から「弥生会計」形式を選んで出力するよう示しています。ここで得られるのは仕訳帳のデータです。弥生には期首残高データの取込機能もありますが、仕訳CSVから自動で期首残高が作られるとは案内されていません。
表は横にスクロールできます。キーボードでは表に移動して左右の矢印キーで確認してください。
| 分けるもの | freeeで確認する資料 | 弥生での扱い |
|---|---|---|
| 仕訳 | 仕訳帳を「弥生会計」形式のCSVで出力 | [弥生データのインポート]で取引データとして取込を試す。除外と科目変換を確認する。 |
| 期首残高 | 移したい年度の期首が分かる貸借対照表・残高資料 | [残高の設定]で入力するか、弥生形式に合う期首残高ファイルを別に用意する。 |
| 固定資産 | 固定資産台帳をPDFまたはCSVで保存 | 仕訳・残高のファイルから台帳情報は取り込めない。[固定資産の登録]で個別に確認する。 |

特に紛らわしいのがfreeeの「開始残高」のエクスポートです。公式ヘルプが案内するのはfreee形式のCSVで、弥生形式との互換性は示されていません。また、freeeの利用開始時の残高が、今回移す年度の期首残高と同じとは限りません。ファイル名だけで弥生に取り込めると判断せず、対象年度と形式を確認してください。
freee側:仕訳の期間と出力形式を決める
freee公式の出力手順では、個人向けスターター・スタンダード・プレミアムが対象プランに挙がっています。画面には[インポート・エクスポート]→[CSV・PDFエクスポート(旧)]、エクスポート形式[弥生会計]と記されています。契約プランや画面名が変わる可能性があるため、自分の画面で確かめてください。
- 対象の会計年度と期間を決める。freeeの仕訳帳で条件を指定し、出力対象を絞った場合はその条件も控えます。条件を指定しないと現在の会計期間の全仕訳が出力されるとfreeeは案内しています。
- [弥生会計]形式で出力する。[CSV・PDFエクスポート(旧)]から形式を選び、[出力開始]後に[出力した帳票一覧]でダウンロードします。
- 元ファイルを保管する。ダウンロードした原本は加工せず保存し、対象期間・出力日・絞り込み条件を記録します。制限に合わせて分割や修正が必要なら、原本とは別の作業用コピーで行います。
freee固有の確認点:口座名はどこへ出る?
freeeの出力仕様表では、個人の銀行口座は弥生形式の勘定科目欄に「その他預金」、補助科目欄に口座名が出力される例を示しています。口座ごとの残高を確認するため、弥生の取込前画面で勘定科目だけでなく補助科目の対応も見てください。表示名だけで別の預金口座へ置き換えないことが大切です。
freeeは複数行の仕訳で識別フラグ「21XX」を使うことも説明しています。CSVの物理的な行数を仕訳件数とみなさず、取込後は帳簿の内容で照合します。
弥生側:取込前の除外と、ファイル制限を確認する
やよいの青色申告 オンラインでは[高度な機能]→[弥生データのインポート]から取引データを選びます。弥生の取込手順は、未登録の科目を変換・追加する画面と、取り込めない取引の理由を確認する画面を示しています。「登録対象外」にした科目の取引や「無視して次へ」を選んだ取引は取り込まれません。理由を記録してから実行します。
弥生の制限事項では、取引ファイルはCSVまたはTXTのShift-JIS形式で、1.0MB超または1000行超は分割が必要とされています。freeeから出力したCSVの文字コードも確認し、異なる場合は原本を残して作業用コピーを指定形式に変換してください。入力できる日付の範囲にも制限があります。2026年10月に確認した案内では「現在の日付を基点とした前年度の1月1日以降」です。過去の全仕訳を一括で移す計画なら、対象年度を先に照らしてください。
取込完了後に同じCSVをもう一度取り込むと、弥生は上書きではなく重複すると明記しています。エラーや件数差が出ても、原因と取込済みの範囲を確認する前に再実行しないでください。
期首残高と固定資産は、元資料を見ながら別に設定する
期首残高には、移したい年度の1月1日開始時点の資料を使います。freeeの貸借対照表の試算表には期首残高欄があります。年度と科目表示をそろえて保存し、弥生の[残高の設定]と照らします。弥生形式の期首残高データを別途用意できる場合はインポートもできますが、freee形式のCSVをそのまま投入できるとは確認できません。
固定資産は、freeeの[確定申告]→[固定資産台帳]からPDFまたはCSVを出力できます。弥生は固定資産情報を取込データに含められないと案内しています。元の台帳を保管し、弥生の[固定資産の登録]で各資産を確認してください。freeeの固定資産CSVが弥生の取込ファイルとしてそのまま使えるという意味ではありません。
最後に「何件入ったか」より「何が合ったか」を照合する
次の照合は、両社の公式帳簿機能を組み合わせた編集上の確認方法です。実際に製品を操作して得た結果ではありません。まず同じ会計年度と期間を固定し、freeeと弥生の仕訳帳、期首・期末の残高を保存します。仕訳の件数が一致しても、欠落と重複が相殺されることがあるため、日付・両側の科目と補助科目・金額・摘要を1件ずつ対応させます。
照合表は横にスクロールできます。キーボードでは表に移動して左右の矢印キーで確認してください。
| 照合対象 | freee側で控えるもの | 弥生側で比べるもの | 差があるときの戻り先 |
|---|---|---|---|
| 仕訳 | 対象期間の仕訳帳と出力条件 | 取込前後の仕訳帳、除外理由、科目変換 | 出力期間・取込時の除外・重複 |
| 期首残高 | 対象年度の期首が分かる貸借対照表 | [残高の設定]の同じ時点・科目 | 年度、科目・補助科目の対応 |
| 固定資産 | 固定資産台帳の対象資産 | [固定資産の登録]の各資産 | 未登録・重複登録、元台帳の取得漏れ |
照合記録は「対象年度/freeeの出力条件/弥生の取込日時/除外した取引と理由/期首・期末残高の差/固定資産の照合結果」を一緒に残します。差があるまま同じファイルを再取込しないことが、この作業で最も重要です。
申込や乗り換えを決める前の3つの疑問
- freeeの仕訳CSVをそのまま選べば全部移る?
- 弥生が案内するのは仕訳の取込です。期首残高と固定資産台帳は別に用意し、実際の取込結果と元の帳簿を照合します。
- 過去の年度もまとめて移せる?
- 弥生の取引インポートには日付制限があります。対象年度が範囲内かを最新の制限事項で確認してください。移せない年度の元帳・証憑は元の保管方法を検討します。
- 費用とサポートは合う?
- 弥生公式の料金・プランで、申込時の価格、更新後の費用、利用できるサポートを確認してください。初年度と2年目の条件を整理した関連記事もあります。
弥生公式のfreee移行手順を見る →弥生の公式サポートへ移動します。アフィリエイト広告ではありません。
確認した公式資料
- 弥生:freeeからのデータ移行手順
- freee:弥生会計形式の仕訳帳出力、対象プランと出力仕様
- 弥生:取引・期首残高データの取込と固定資産の扱い
- 弥生:ファイル形式・容量・日付などの制限事項
- freee:freee形式の開始残高エクスポート
- freee:試算表と期首残高欄
- freee:個人事業主の固定資産台帳の出力
- 弥生:[残高の設定]
- 弥生:料金・プラン
公式資料確認日:2026年10月8日。製品画面、機能、対応期間、料金は変更されるため、実行時は各社の最新案内も確認してください。