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売上CSVの集計を依頼するとき、何を伝える?

最終確認:2026年10月5日

「8月の売上を集計してほしい」だけでは、注文日と入金日のどちらで区切るか、返金をどう扱うかが伝わりません。ファイルを送る前に、依頼する内容を1枚のメモにすると、必要な確認が見えてきます。記事の後半に、そのまま書き換えて使える依頼メモを用意しました。

この記事の数字は、自作の架空注文12件による説明例です。実在の店舗や顧客のデータではありません。現在、この記事にアフィリエイト広告リンクはありません。

「8月分」の範囲と1行の意味を決める

最初に、集計で何を判断したいかを書きます。たとえば「8月分の注文のうち、完了扱いの件数と、返金を引いた金額を確認したい」。続いて、8月分を注文日で選ぶのか、入金日で選ぶのかを決めます。同じ注文でも、基準日が違えば対象に入る月が変わります。

架空の例では、日付列を注文日とし、2026年8月1日から31日までの両端を含めます。返金日を持たないため、注文にひも付く返金も注文月へ含める設定です。「8月に発生した返金」を知りたい場合は、このデータだけでは答えられません。日時を含むCSVなら、日本時間など、日付を区切る基準も確認します。

次は1行の単位です。この例は1行が1注文で、注文IDは12種類あります。別のCSVでは、一つの注文で商品を三つ買うと3行になることもあります。行数をそのまま注文数とせず、同じIDが重複なのか、商品の明細なのかを先に確かめましょう。

返金と空欄は、計算前に扱いを決める

架空の12件は、完了11件と取消1件。返金前の合計68,500円から返金5,500円を引くと、返金控除後の金額は63,000円になります。平均注文額を求めるときは、さらに「何件で割るか」が必要です。

この例では、全額返金された完了注文も1件に数え、63,000÷11で5,727.27円と表示します。全額返金の1件を除いて10件で割れば6,300円です。計算自体はできても、答えている問いが違います。取消を含めるか、全額返金を分母に残すか、完了0件なら「対象なし」とするかを、計算式と一緒に決めておきます。

空欄も同様です。返金欄が空いているとき、それは返金なしなのか、まだ確認していないのか分かりません。勝手に0円へ置き換えず、該当行と項目を確認事項にします。通貨や税込・税抜の区分も、不明なまま一つに混ぜないことが大切です。

渡してよいデータと完成条件をそろえる

実データを送る前に、共有してよい範囲、不要な個人情報を除く担当、保存先を確認します。AIを使うなら、許可するサービス、対象データ、用途も具体的にします。ローカルで計算していても、内容をAIに読ませれば別の処理が加わります。AIへの入力許可が未確認のデータは渡しません。

最後に、欲しい指標と納品形式、期限、修正範囲を整理します。完成後は合計だけでなく、通常注文・一部返金・全額返金・取消を元の行と照合できると、扱いの違いを確認できます。数字が合うことと、目的に合うことは別の確認です。

相談を始める段階で、氏名・連絡先・注文内容の実データを送る必要はありません。まずは個人情報や秘密情報を含まない列名と、「何を知りたいか」を整理しておくと、集計の進め方を確認しやすくなります。

コピーして使える依頼メモ

以下の角括弧を、自分の条件に書き換えてください。実際のCSVや顧客情報は、共有方法が決まるまで添付しません。「未定」は空欄にせず、そのまま確認事項として伝えます。

【集計したいこと】[例:2026年8月の完了注文数と返金控除後の金額]
【対象期間と基準日】[例:注文日が8月1日〜31日。両端を含む]
【1行の単位】[例:1行=1注文/1商品。未確認なら列名を伝える]
【含める・除く状態】[例:完了を含む、取消を除く]
【返金・空欄の扱い】[例:返金は元注文に対応付ける。空欄は0円と決めず確認する]
【欲しい結果】[例:件数、金額、返金額、除外行の一覧]
【納品形式・期限】[例:表計算ファイル、希望日。未定なら相談]
【検算方法】[例:元の管理画面の件数・合計と照合したい]
【共有できる情報】[例:個人情報を除いた列名のみ。実データの共有方法は別途確認]

角括弧の中は記入例です。実際の計算方法、費用、納期は、対象データと条件を確認して決めます。

依頼前に残る不安を確認する

費用が後から増えない?
対象期間、欲しい指標、納品形式、修正範囲を見積もりと照合します。仕様が決まっていない項目は、金額を確定した前提にしません。
正しい数字になる?
元の管理画面や入金明細との照合方法、取消・返金・空欄の扱いを完成条件に入れます。集計結果だけではなく、どの行を含めたかも確認します。
データを渡して大丈夫?
個人情報や秘密情報を除いた列名と目的から相談を始め、実データの共有先・保管・AI利用の可否を確認してから渡します。

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